復讐の芽 ***藤林長門守*** 魔王4
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復讐の芽 ***藤林長門守***
魔王4
 3日後に鉄砲や火薬を積んだ荷隊が出発した。藤吉郎の手のものが15人、いつぞやの鉄砲の名人に茉緒の忍者が5人。今回は茉緒だけが藤吉郎と並んで馬に乗った。実は弾正に織田家を調べてこいと命を受けたのだ。茉緒は表向き宗久の親戚の娘となっている。
 清州まで何事もなく着いた。町はまだ普請中の家が多かったが何よりも活気がある。城内には武装した兵が出入りしている。藤吉郎の話ではまだ親戚絡みの戦闘が続いているとのことだった。鉄砲の名人は翌朝から信長に試し打ちを披露している。茉緒は下忍を変装させて情報を集めさせる。
 2日目の夜には茉緒は信長の部屋を探し屋根裏に潜る。弾正に比べると端正な顔で若い。だが苛々しているのか青筋を立てている。小姓がいるだけで女気がない。あの藤吉郎に続いて鉄砲の名人が入ってくる。
「諸国での鉄砲の商いはどうだ?」
「まだ高価ですし実践の評価はありませんので10挺どまりの商いです」
「誰が一番買っている?」
「松永弾正殿です。我が主今井宗久との仲もございますので」
「まず100挺を揃えたい。戻り都合をするように」
 今回の30挺でも驚いているのに。信長は言うだけ言うと慌てて藤吉郎は名人を連れて下がる。信長は馬になった小姓の尻にまたがる。この時代は男の方が激しいようだ。だが茉緒は今までに見ない武将にあった気がした。





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テーマ:歴史小説 - ジャンル:小説・文学

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夢人です。『夢追い旅』『ぽろんの女』『空白』『刺青』と書き続けてきましたが、すべて古いノートから書き起したものです。今回は初めて時代物でこれは私の夢の中で永い時間をかけて育ったものです。



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