復讐の芽 ***藤林長門守*** 伊賀の統一6
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復讐の芽 ***藤林長門守***
伊賀の統一6
 茉緒は凛に茉緒とそっくりの化粧をさせ奈良の荷隊を引かせた。もう堺までの街道で襲われることはなくなっていた。茉緒は夜を走って荷隊より2日早く堺に着いた。弾正は今井の寮にいるという。茉緒は化粧を施して色町の女として屋敷に入った。屋敷の周りに忍者の気配がする。
「茉緒か早かったな」
 廊下には侍が警備している。
「百地の忍者がいますよ」
「そうなのだ。三好との関係が悪くなった」
「あの老人は?」
「果心居士のことか?柳生に行かせている」
「警備を?」
「まだ襲われることはない。実は三好長慶も今堺にいる。先程六角家の藤林の忍者が文を届けに来た。長慶の硯箱に入っている」
「それがどうして?」
「こちらも間諜を使っているが盗み出す力はない」
 弾正は三好の屋敷の間取り図を出して印を入れる。
「荷隊の仲間は?」
「5人連れてきています」
「到着したらしばらく寮の警護を頼む」
 どうも松永弾正は今は追い込まれている感じだ。果心居士を手元から放すのは余程のことだ。目がぎらついている。


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テーマ:歴史小説 - ジャンル:小説・文学

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Author:yumebito86864
夢人です。『夢追い旅』『ぽろんの女』『空白』『刺青』と書き続けてきましたが、すべて古いノートから書き起したものです。今回は初めて時代物でこれは私の夢の中で永い時間をかけて育ったものです。



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