復讐の芽 ***藤林長門守*** 大海へ13
復讐の芽 ***藤林長門守***
大海へ13
「今回は荷をどこで降ろした?」
 もう紀州半島が小さく見える。白い波の跡がどこまでも続く。この船が来るまでリーと半年港で海を眺めアユタヤの地図を眺め待った。
「今は日本では長崎にしか寄らないのです。徳川の取締が厳しく商いにはならないのです」
 彼は南蛮船に乗った最初の船長だ。堺には寄るなと命じてから1年以上になる。
「山陰の港へは?」
「宗久さまを迎えに行った船長が8人を失って戻ってきました。彼の言うには銀山の屋敷は燃えていて隠れ道から服部が湧き出たと」
「罠だったか」
「それから山陰の港には船を出していません。私の前に2度船をこの航路に出しましたが、一度は嵐でもう一度は海賊に襲われてお迎えが遅れたのです」
 豊臣の財宝は持ち出されたのだろうか。宗久は捕えられたか殺されたか。
「凛は?」
「暴れ回っておられます。向こうは自由ですがならず者ばかりです」
「それが凛には似合っているのだな」
「夜叉と恐れられていますよ」
「なら私が着くと夜叉姉妹になるな」
 復讐の後は何が待っているのだろう。

《完》

長らくありごとうございました。
いつの間にか茉緒が私の中に棲み続けています。
書き終えた次の日からアユタヤにいった茉緒がまた走り出しました。
『続復讐の芽』をまたよろしくお願いします。








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テーマ:歴史小説 - ジャンル:小説・文学

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【2015/08/31 02:19】 | # [ 編集]

Re: DREAM NIGHTブログ訪問♡ありがとうございます!
> こんばんは。『北野ユカDREAM NIGHT』から参りました北野ユカと申します。
> この度は、当サイト一周年記念イベントといたしまして、いままでにご訪問いただき、FC2ブログの足跡を残して下さったブログ様にお邪魔するという企画に伴いお伺いしました。
>
> 今回は作品を読む時間がなかったので
> また今度ゆっくり読ませていただきたいと思ってます。
>
> よろしければまた、お暇な時には遊びに来てくださいね☆
> ご訪問、お待ちしております!



訪問ありがとうございます!
そちらにも寄せていただきました。
【2015/08/31 07:50】 URL | yumebito86864 #- [ 編集]


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Author:yumebito86864
夢人です。『夢追い旅』『ぽろんの女』『空白』『刺青』と書き続けてきましたが、すべて古いノートから書き起したものです。今回は初めて時代物でこれは私の夢の中で永い時間をかけて育ったものです。



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