復讐の芽 ***藤林長門守*** 天下の行方1
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復讐の芽 ***藤林長門守***
天下の行方1
 この戦いで4人を失った。筒井順慶も最後に2千の兵を失っている。途中で隊から離れてまやかしの森に入っていく。下忍が2人現れて先導してくれる。新しい洞窟を抜けるといつの間にか尾根道に出ている。さらに尾根道から細い小川を下ると鬱蒼とした笹の中に洞窟が現れる。
「大変だったのう」
 源爺の顔が母屋から覗く。座敷に上がると頭を床にこすり付けている凛がいた。
「女子を生んだのだなあ?」
「成敗してください」
「慎吾に女子の話を伝えたよ」
と言って懐の髷を凛の手に握らせた。
「私も肩を切られた。だが強かった。これも忍者の定めだな。許してくれ」
「まあそれほどにして」
 源爺が茉緒を上座に座らせる。
「織田が天下を取りますかのう?」
「今の勢いでは。宗久さまも見間違われた」
「これからどうしますか?」
「まだ何かが危うい気がする」
 信長の狂気が止まるところがない。今回の味方の武将の戦死は異常だ。秀吉ぐらいしか生き残れないかも。その中で抜け忍村はあるのだろうか。

 




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テーマ:歴史小説 - ジャンル:小説・文学

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Author:yumebito86864
夢人です。『夢追い旅』『ぽろんの女』『空白』『刺青』と書き続けてきましたが、すべて古いノートから書き起したものです。今回は初めて時代物でこれは私の夢の中で永い時間をかけて育ったものです。



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