復讐の芽 ***藤林長門守*** 激動12
FC2ブログ
復讐の芽 ***藤林長門守***
激動12
 陣に到着すると下忍を各所に配置した。その翌日九鬼の船団が港に付いた。約束通り秀吉が慌ただしく順慶の陣に顔を出した。
「ご苦労だな」
「ご無沙汰しています」
 順慶がわざわざ出迎えて上座に座らせる。あれから秀吉は明智光秀と争うほど出世している。
「滝川殿の下だな。あの人は苦手だ。見た感じ思わしくないようだの?」
 小姓姿の茉緒が呼ばれて秀吉に頭を下げる。
「鉄砲を頂きまして」
「ここは鉄砲がなくては戦いにならんわ」
「秀吉が指揮を取られる?」
「いや調査をしたら京に戻れと言われておる。どうだ?」
「今調べさせていますが包囲網が穴だらけのように」
「今回で4万越えたはずだが?」
「この地形では包囲網はこの数では無理です」
 下忍から報告を受けてる。
「倍がいるか?順慶は焦らず信長殿が来るのを待つがいい。茉緒はついて参れ」
 秀吉はそそくさと陣を出ると港の前に修験者から文を受けとる。しばらくそれを見て茉緒に渡す。それは一向宗の配置図だ。よく調べられている。
「茉緒が気にしているそろりだ」
「ここからは頼みますよ」
 そろりがどこかで見た笑いを投げかけている。





スポンサーサイト




テーマ:歴史小説 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する



プロフィール

yumebito86864

Author:yumebito86864
夢人です。『夢追い旅』『ぽろんの女』『空白』『刺青』と書き続けてきましたが、すべて古いノートから書き起したものです。今回は初めて時代物でこれは私の夢の中で永い時間をかけて育ったものです。



最新記事



最新コメント



月別アーカイブ



カテゴリ



検索フォーム



RSSリンクの表示



リンク

このブログをリンクに追加する



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



QRコード

QR