復讐の芽 ***藤林長門守*** 激動9
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復讐の芽 ***藤林長門守***
激動9
 宗久を籠に乗せ関所を抜ける。このことは秀吉の許可が下りている。籠に従うのは薬問屋の女主で宗久の代人の茉緒だ。列の中に10人の忍者を配置している。ここからは周りに本願寺の忍者が取り巻いている。裏切られたらひとたまりもない。
「10人ほどいます」
「襲わないでしょう」
 ただ本願寺の兵がどんどん増えてくる。だがみな粗末ななりだ。食べ物も足りていないのだろう。宗久の籠は裏門からどんどんと中に入っていく。先頭は鉄砲の名手で本願寺には顔が知れている。個人的な訪問になってるので居間に通される。
「ご無沙汰だねえ?その方は?」
 この人が顕如だ。
「私の代人で茉緒と言います」
「魔王かよく知っている。今の時点では和解は無理じゃ」
「はい。毛利水軍が破れてからでどうですか?」
「それでは信長は承知せんだろう?」
「そうでもないのです。信長さまは天下統一を急がれてます。毛利が破れてからは餓死を待つことに」
 今度は四面楚歌は本願寺だ。毛利が破れてからは対抗できいるところがない。
「分かったその時はそなたに和解の文を届けよう」
 そう言うと部屋を出て行く。廊下に剣を刺した慎吾が立っている。
「凛が男の子を生んだ」
 茉緒は唇を動かした。





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テーマ:歴史小説 - ジャンル:小説・文学

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Author:yumebito86864
夢人です。『夢追い旅』『ぽろんの女』『空白』『刺青』と書き続けてきましたが、すべて古いノートから書き起したものです。今回は初めて時代物でこれは私の夢の中で永い時間をかけて育ったものです。



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